コレクション: Raer Scents (7/3販売開始)

【THE BRAND STORY(ブランドの思想・世界観・創業ストーリー)】
・自然を再定義する、新たなアプローチ
Raer Scents(レア センツ)が創り出すのは、大胆で奥行きがあり、生命力に満ちた100%天然の香水です。私たちは、伝統的な調香技術への深い理解と、自然が持つ荒々しさや予測不能な魅力への憧憬を胸に、既成概念にとらわれないフレグランスを追求しています。そこにあるのは、植物が持つ純粋で強烈なエネルギーだけ。天然の香りが持つ野生の本能を飼い慣らそうとはしません。土の匂い、樹脂の芳香、青々しさ、燻るようなスモーキーさ、そしてどこか奇妙で異端なニュアンス。そのすべてをあるがままに解き放ち、自由に開花していくのをただ見守るのです。それは決して「優しいだけ」ではない、自然の常識を覆す破壊的な力を秘めたボタニカルです。

・妥協なきクリエイティビティ
私たちの全ての原点は、厳選された原材料にあります。1つの際立った植物の抽出物を「ミューズ」としてフォーミュラを組み立て、その美しさをさらに増幅させるように、数々の天然要素を星座のように配置していきます。私たちが扱う素材のほとんどは、手に入れるのが困難か、扱うのが極めて難しいものばかり。現代の調香の世界では忘れ去られかけ、育てるのも収穫するのも困難な希少な原材料を、私たちはあえて追い求めています。世界中の独立した栽培農家や小規模生産者と直接提携し、最も上質で洗練された植物抽出物を調達すること。あなたがこれまでに嗅いだことのないような素材や香りを届けること。それこそがまさに、私たちの存在理由であり価値なのです。

・Raer Scentsの始まり
「なぜナチュラルな香水はどれも大人しく、無難で、すぐに忘れてしまうような香りばかりなのか」Raer Scentsは、そんなフラストレーションから2017年に生まれました。創業者のTed Rohn(テッド・ローン)は、大胆でモダン、生命力にあふれ、それでいて本物の天然である香りを探し求めていました。しかし、商業的でマス向けの合成香料で溢れた世界の中で、理想の香りに出逢うことはできませんでした。選択肢がないのなら、自らの手で作る。その明確なビジョンとともに、彼の探求の旅はひとつの香水コレクションへと結実したのです。

・創業者について
Ted Rohnは、Raer Scentsの創業者であり調香師です。国際的に高く評価されているクリエイティブディレクターである彼は、これまでにロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバーでキャリアを築いてきました。ロンドンの高名なエージェンシー「The Partners」でグラフィックデザイナーとして歩み始め、その後GucciやYves Saint Laurentでアートディレクターを歴任。トム・フォードのもとでいくつかの象徴的なフレグランスのローンチに携わりました。その後もHabitatのクリエイティブ責任者や、イギリスの伝統的なサイクリングブランドBrooks Englandのアートディレクターを務め、カルト的な人気を誇る国際的なヴィンテージサイクリングイベント「The Tweed Run」の創設者としても知られています。「香水は私にとって常に情熱の対象でした。一瞬で記憶を呼び覚ますその力に魅了されているのです。洗面台の横にあった父のAramisのボトル、そして母が外出する前にPatouをスプレーしていたときの香りを今でも覚えています。私が初めて手にした香水は、Geoffrey BeaneのGrey Flannelでした」。調香の世界的名門校ISIPCAでの短い在籍期間を除けば、調香師としてはほぼ独学です。世界最高峰の植物抽出物で満たされたパフュームオルガンに向かい、新しい原材料の香りを嗅ぐ瞬間、息をのむほど美しい素材に出逢ったとき、それが新しい香水の主役になると確信します。「調香とはまるでダンスのようなもの。原材料がリズムを刻み、彼らが何を求め、どう扱われたいか、誰とペアになりたいかを教えてくれます。そこに洗練されたひらめきを添えるのが、調香師の仕事です」。彼の美学はコントラストによって形作られています。若き日をナイトクラブやライブハウスで過ごし、アンダーグラウンドカルチャーに対する独自の審美眼を養いました。ハイエンドとローカルチャーの融合、予期せぬものを美しくグラマラスに魅せるエッジの効いた美しさ。その緊張感(テンション)こそが、Raer Scentsのすべてのボトルの中心にあるのです。

【THE ATELIER & PROCESS(ベルリンのアトリエと丁寧なモノづくり)】
・ベルリンを拠点とするモダンナチュラルパフュームハウス
Raer Scentsは、バウハウスデザインの明快さと、ベルリンという街が持つ終わりのないエネルギーからインスピレーションを得ています。私たちは、天然の香水は官能的で、どこか奇妙で、常識を覆すものであり得ると信じ、誠実さ、コスト、品質において一切の妥協を許さず製品を創り出しています。私たちのモノづくりは、決して速くはありません。無限に規模拡大できるものでもありません。1つの製品が完成するまでには何ヶ月もの時間を費やします。近道など存在せず、そこに必要なのは、時間と、植物と、ひたむきなプロセスだけです。私たちが時間をかけるのは、それだけの価値がある素材や伝統、そして古代の調香技術への敬意の現れなのです。

・Raer Scents Atelier
ミース・ファン・デル・ローエが手がけた新ナショナルギャラリーの川向かい、ベルリンの中心部ミッテ区。歴史的建造物に指定されている建物の最上階に、私たちのパフュームラボ(アトリエ)があります。ここはかつて、ドイツ初の女性向け絵画アカデミー「ベルリン女性芸術家協会」のデッサンスタジオだった場所であり、古き良き調香の世界と、現代的で自立したスピリットが出会う空間です。上階(調香デスク)は世界中から集められた約1,000種類に及ぶ天然原材料のサンプルが並び、すべてのフレグランスの処方を組み立てています。下階(ラボラトリー)は香水の調合、ブレンド、ボトル詰め、箱詰めをすべて手作業で行う空間です。原材料の大部分は、完璧な状態を保つためにアルゴンガスの層で満たされ、常に5℃に保たれたUVカット仕様の冷蔵庫に保管されています。すべての香水は高濃度に仕上げられ、伝統的な手法を用いて少ロット(スモールバッチ)でハンドクラフトされています。オイルを調合してジュース(香水の原液)を作った後、14°Cの暗所で少なくとも6週間熟成(マセレーション)させます。準備が整ったらジュースとエタノールをブレンドして冷却ろ過(コールドフィルター)を行い、ボトルに詰められます。完成した製品も冷蔵庫で保管され、完璧な状態のままアトリエから旅立っていきます。アトリエにはすべての香水がディスプレイされており、お越しいただいた方に香りのノートやレイヤーをご案内しているほか、重厚なウェンジ材のテーブルを囲んで毎月ワークショップを開催しています。さらに、建物の歴史に敬意を表し、スペース内では定期的にアートの展覧会も開催。事前予約制でご訪問いただけますので、ベルリンにお越しの際はぜひお気軽にご連絡ください。私たちのモノづくりのプロセスを実際にご覧いただけます。偽りなく誠実で、余韻を残し、独自の物語を語る香水。Raer Scentsの世界へ、ようこそ。まだ私たちの香りに触れたことがないのなら、今こそがその時かもしれません。

【THE INGREDIENTS & FAQ(天然香水に関する詳細なQ&A)】
・私たちの原材料とサステナビリティ
私たちが使用するのは、植物の生命力をそのまま閉じ込めた「ホールプラント成分(生分解性のある成分)」のみです。自分たちで育てるものもあれば、土壌や季節性、誠実さに深いこだわりを持つ世界中の農家や小規模生産者から直接買い付けるものもあります。私たちのパートナーであるシンシア・チュアは、南フランスの農場に投資しており、そこでは独自のオーガニック原材料の一部を栽培しています。また、特定の素材については、使う素材とそのルーツを常に間近で見届けるため、自分たちの手で現地の野山から直接採集(フォレージング)しています。サステナビリティ、倫理的な調達、そして土壌の健全さは、私たちの基盤そのものです。香水業界はサステナビリティに関して悪い評判を立てられてきましたが、私たちは別の道を示したいと考えています。持続可能性が担保できないウードやヒノキのような原材料は使用しません。私たちが使用するインド産サンダルウッドやパラグアイ産ガイアックウッド(どちらもIUCNレッドリストで絶滅危惧II類)、モロッコ産アトラスシダー(絶滅危惧IB類)は、すべて香水のためだけに植樹され、CITES(ワシントン条約)の承認を得て管理された農園から調達しています。フランキンセンスは未来の世代が利用できるよう、愛着を持って大切に育てられた野生の木から収穫しています。さらに、本当に素晴らしいベチバーなど、通常であれば廃棄されるはずの抽出後の不要になったバイオマスからアップサイクルされた原材料も採用し、これらの種が将来にわたって生き残れるよう尽力しています。

【天然の香水についてあなたが知りたかったすべてのこと】
Q. 香水は本当に100%天然ですか?100%ボタニカルとはどういう意味ですか?
はい。Raer Scentsのフレグランスはすべて天然の植物抽出物のみで作られており、合成の香気化学物質、着色料、石油由来の成分、化学的な保香剤、防腐剤は一切使用していません。エタノール(アルコール)でさえ、オーガニック認証を受けた穀物から蒸留された、純粋な100%天然のアルコールを使用しています。これは高名な飲料メーカーがウォッカに使っているのと同じクオリティのものです(ですが絶対に飲まないでくださいね)。すべてが植物由来であるため自然に還ります。

Q. すべての香水はヴィーガンではないのですか?動物実験はしていますか?
A. 違います。高級香水で今も使われているカストリウムやシベットは抽出の際に動物を傷つけたり殺したりする必要がありますしアンバーグリスやヒラセウムは動物の排泄物です。羊のラノリンやハチミツもヴィーガンではありません。また、チュベローズのアンフルラージュでは一般的に牛脂が使われますが、私たちは植物性脂肪を使用しています。さらに、よく使われる保香剤アンブレットリドや着色料カルミンは通常コチニールカイガラムシから抽出されます。別の視点で見れば、一般的な香水に使われる合成香料の99%は化石燃料(石油化学物質)から作られており、私たちはこれをサステナビリティの観点からもヴィーガンとは考えていません。原油の元をたどれば死んだ恐竜ですが、それはヴィーガンと言えるでしょうか?ブランドには成分の全開示義務がないため、一般的な香水が本当にヴィーガンかを知る術はありませんが、Raer Scentsはボックスに全成分を記載しており、100%ヴィーガンであることを証明しています。もちろん動物実験には断固反対しており一切行っていません(EU内でも2009年以降法律で禁止されています)。

Q. Raer Scentsの香水はオーガニックですか?
A. 半分イエスで半分ノーです。成分の約85%〜95%はオーガニックです。野生の環境から手摘みされたものや伝統的な農法で栽培されたものを使用し、環境への影響を最小限に抑えたフェアトレードな原材料を調達していますが、オーガニック認証そのものを取得しているわけではありません。

Q. 抽出プロセスはサステナブルですか?ヘキサン(有機溶媒)についてはどうですか?
A. 私たちは水蒸気蒸留、CO2抽出、コールドプレスなど、化学的なプロセスを一切含まない物理的な方法だけで抽出された植物エキスのみを使用しています。不要な天然分子を取り除くために二度目の物理的抽出(精製:rectified)を経ている素材もあります。例えば、私たちのオークモスは、アレルギー反応を引き起こす可能性のある天然由来のアトラノールを取り除くために精製されています。アブソリュートの抽出法(ローズアブソリュートなど)では、沸点が低く蒸発率が高いヘキサン(溶剤)に植物を浸して香りのオイルを溶かし出し、最終ステップでヘキサンを完全に蒸発させます。最終的なオイルミックスにはヘキサンが一切残らず、除去されたヘキサンは回収されて何度も再利用されるため、この安全で物理的な抽出方法はサステナブルであると判断して使用しています。

Q. リモネンやファルネサールとは何ですか?なぜ香水に添加するのですか?
A. 実は、私たちはこれらを添加しているのではありません。リナロール、リモネン、ゲラニオール、オイゲノール、ファルネサール、クマリンなどは、すべてボタニカルオイルに元から含まれている天然の構成成分です。これらはEU法においてアレルゲン(アレルギー物質)に分類されているため、敏感な方が避けられるように成分表に記載していますが、植物の自然な一部であり、あの美しい香りを生み出している主成分そのものです。

Q. 香りはどのくらい持続しますか?どのくらい強く周囲に香りますか?
A. 100%天然のボタニカル原材料で作られているため一般的な商業用の合成香水ほど長くは持ちません。肌の質や量によりますが、目安としては少なくとも6時間は香ります。ボトルを持ち歩いて日中に何度でも自由に付け直してください。また、シヤージュ(残り香・広がり)が控えめになるよう設計されているため、あなたのパーソナルスペースを心地よい香りで満たしますが、部屋全体を爆撃するような強さにはなりません。

Q. 香水は腐敗しますか?重ねづけ(レイヤリング)してもいいですか?
A. 基本的にはしません。紫外線に当たると色が濃くなったり、寒さで一時的に濁ったりすることがありますが、香りのクオリティに影響はありません。開封後30ヶ月間は安定していることを保証していますが、大切に保管していただければ実際にはそれよりもはるかに長持ちします。また、私たちの香水は単体でも美しく香るように設計されていますが、重ねづけしても調和するように作られています。自由に組み合わせて、あなただけの実験を楽しんでみてください!

Q. パッケージはどのくらいサステナブルですか?
A. デザイン段階からミニマルでリサイクル可能なように設計されており、ヨーロッパ国内で生産しています。紙と段ボールはFSC(森林管理協議会)の認証を受けた再生資材を含み、印刷には藻類由来のインクを使用。ガラスはもちろんリサイクル可能です。輸送用の梱包材も再利用しています。最近では、業界の標準であるリサイクル不可能な金属製のキャップから、手作りの黒い磁器(ポーセリン)製のキャップへと切り替えました。スプレーキャップのプラスチック製チューブに代わる実用的な代替品は業界全体でまだ見つかっていませんが、私たちはここでもよりサステナブルな素材を求めて働きかけを続けていきます。